バーテンダーたちのチルタイムに寄り添う、
気負わず楽しめるSPEYBURN!

SPECIAL FEATURE特別取材

バーテンダーたちのチルタイムに寄り添う、
気負わず楽しめるSPEYBURN!
[vol.02] - 個性的な趣味人が集う関西バーテンダーたちの日常は?

new #Special Feature

スコットランドでも屈指の美しさを誇る蒸溜所で造られるSPEYBURN。関西バーテンダーたちの、SPEYBURNのある日常をお届けします。

1897年、スペイ川支流のグランティ・バーンにあるローゼス渓谷に設立されたSPEYBURN蒸溜所。

創業者ジョン・ホプキンスは仕込み水に最適の水質を求め、この地にたどり着いたといいます。

そんな「水」つながりでご紹介するのは、京都の東山に今年1月に誕生した「カクテルスタンド フレく」。

店名の「フレく」は「水」という漢字をアレンジしたもので、その名の通り、京都の水をコンセプトに掲げるユニークなカクテルバーです。

なぜ、水なのか。ここを手がける齋藤隆一さんによると……?

お水取りにハマったという齋藤さん。店内には自家製芳香蒸留水のボトルがずらり!

お水取りにハマったという齋藤さん。店内には自家製芳香蒸留水のボトルがずらり!

誰よりも「水」にこだわるバーテンダー。

「水のいい場所があると聞いてはボトルを持って出かけ、水を取るようになりました。土地ごとに味わいが違うのはもちろん、銘水にはそれぞれ歴史やストーリーがあって、それを深掘るのも面白くて。

そうしてお水取りにハマり、そうした水を使ってさまざまな芳香蒸留水を作りカクテルに使うようになりました。

『フレく』は、水にまつわるストーリーの集大成の場。7種のシグネチャーカクテルはすべて京都の井戸水がテーマになっており、店舗内に60mの井戸を掘り、そこから汲み上げた地下水をカクテルに使っています。

海外からのツーリストも、こうしたカクテルをきっかけに日本の水のよさを認識してくれるようになっているそう。

テーマのある旅といえば、そもそもお水取りもその一環。左はつい先日、ゲストシフトで訪れた香港での一コマ。右は金沢の茶室で体験したアート・プレゼンテーション。

テーマのある旅といえば、そもそもお水取りもその一環。左はつい先日、ゲストシフトで訪れた香港での一コマ。右は金沢の茶室で体験したアート・プレゼンテーション。

そんな齋藤さんのオフシーンに欠かせないのが「テーマのある旅」。ゲストシフトで海外の街や地方都市を訪れた際も、テーマを設けて少しだけ遠出してみるのが定番です。

「目的地に到着するまではリラックスした時間を楽しむけれど、目的地ではスイッチを切り替え、集中して旅のテーマを楽しんでいます。

今月は香港でのゲストシフトの後に金沢の工藝のイベントに呼ばれてカクテルを作り……と、遠方の旅が続いたので、短いながらもオフタイムを設け、おもしろいモノ・コトを発掘してきました。

旅は自分にとって大切なインプットの機会です」

「無限に飲める」とおすすめしてくれたSPEYBURNの「おいしい水」割り。ヒノキの芳香蒸留水を加えてアクセントに。

「無限に飲める」とおすすめしてくれたSPEYBURNの「おいしい水」割り。ヒノキの芳香蒸留水を加えてアクセントに。

リラックスと集中を自在に切り替えて臨むインプットの旅。そんなシーンでは気負わず飲めるSPEYBURNの水割りの出番が多いとか。

「年齢を重ねて、選ぶもの・好きなものがますますミニマルになってきました。

SPEYBURNの、明るく透明感のある味わいを引き立ててくれるのがおいしい水。スペイ川の水とはまた違った、京都のお水の水割りをぜひ試していただきたいです。

『フレく』では、SPEYBURNにカモミールやローズマリー、和梨の芳香蒸留水にアブサン、和柑橘を合わせた癒しのシグネチャーカクテル『御霊水』も提供しています。

ほっこりリラックスできる香りはオフシーンにぴったり。こちらもぜひ!」

「Athenas」のユニフォームで登場してくれた吉田さん。

「Athenas」のユニフォームで登場してくれた吉田さん。

約20年ぶりのプレー!野球で新たな地域コミュニティを。

京都駅から電車でおよそ1時間、亀岡のカクテルバーといえば、先日9周年を迎えた「酒肆 鬚髭 Bar Shushi」。

オーナーバーテンダーの吉田光慶さんがいまハマっているのが野球。元球児の吉田さんは観る派でなくプレイする派で、現在は自らが発起人となった草野球チームのキャプテンを務めています。

「小学校・中学校・高校と野球部に所属していました。大人になってしばらく野球から離れていましたが、去年、再開したんです。きっかけ?ミーハーだけど、大谷くんの活躍です(笑)」

ブランクが長かったので、まずは体力作りから始め、なんと13kg減量(!)。と同時に、周辺の飲食店に声をかけて野球チーム「Athenas」を結成。

「結成早々(今年8月)、亀岡市内で行われた公式戦にも出場したんです。

結果はまさかの1回戦負け!これで我々の小宇宙(コスモ)に火がつきまして、めちゃくちゃ真剣に練習しています」

「Athenas」チームメンバーと。お察しの通り、チーム名は『聖闘士星矢』から。「ユニフォームはもちろん、ゴールドクロスを意識した金色!」。

「Athenas」チームメンバーと。お察しの通り、チーム名は『聖闘士星矢』から。「ユニフォームはもちろん、ゴールドクロスを意識した金色!」。

毎日のランニングに素振り、時間があったらバッティングセンターにも通い、さらに月2回の練習試合をこなしている「Athenas」&吉田さん。

「Athenas」には現在、飲食店スタッフ、オーナー、常連客ら、22歳から50歳までの総勢33人が所属しています。チームの雰囲気もよく、練習もその後の飲み会も充実しているとか。

「僕は生まれも育ちも亀岡という、通称『ジガメ』なんですが、この街の個性やカラーをどうアピールしていいのかわからず試行錯誤していました。

でも『タガメ』(市外出身者)たちも交えて野球チームを結成したことで、地域に新しいコミュニティが生まれた実感があります。

このコミュニティの、”ガラが悪い”と”陽気”のボーダーラインのようなキャラクターこそ、リアルな亀岡なんですね。

コミュニティの存在が仕事のモチベーションアップにもなっているし、体が動くようになったことで仕事の質も上がったように感じています。いいことづくし!」

ゴクゴク飲める「Spey Turn」。ビターズで野球ボールの縫い目を表現。

ゴクゴク飲める「Spey Turn」。ビターズで野球ボールの縫い目を表現。

そんな吉田さんが、練習と営業の切り替えに飲みたいドリンクとして考えてくれたのがSPEYBURNとミルクを合わせた「Spey Turn」。

ラベンダーシロップを加え、ソーダで少し伸ばし、アクセントにビターズを少々。ハイボールのように気負わずに飲め、かつ「ハイボール以外のドリンクを」ということで、ミルク割りの提案です。

「ランニングや野球の練習後によく牛乳を飲むんです。牛乳が僕のオン・オフの切り替えになっているなと感じて、ミルク割りのカクテルを考えてみました。

ウイスキーベースのロングカクテルというと、ソーダかジンジャーエールかコーラ割りと単調になりがち。

ジンフィズ+ミルクの『會舘フィズ』のように、ハイボールよりもうすこしカクテルに寄せた選択肢があってもいいと思って」

ミルクのまろやかな味わいがSPEYBURNの青リンゴを思わせるフルーティな香りにマッチする「Spey Turn」。練習や試合の後、ぜひチームメンバーに振る舞ってほしい1杯です。

自分らしいペースで都会と自然を行き来する仲市さん。

自分らしいペースで都会と自然を行き来する仲市さん。

スキットルに入れ、山で楽しむSPEYBURN 。

最後に登場していただくのは、心斎橋にある「バー識」の仲市敬佑さん。

仲市さんの趣味は山歩き。ランとピクニックを合わせたマラニックから冬山山行まで、自然のフィールドを自分のペースで楽しんでいます。

自然も都会も、どちらも楽しむバランスは、祖父母と過ごした幼少期に養われたものだとか。

「母方の祖父母は長野県と静岡県の県境に近い山間の集落に暮らしていて、ハチの子をとったり、ヘビを焼いて食べたり、山深いエリアの暮らしを教わりました。

一方、父方の祖父はスイスにスキーを滑りに行くような山岳スポーツの愛好家で、母方の祖父母とはまったく違うベクトルで山遊びを体験させてもらいました。

当時、実家は愛知の街中にあったので、街と山を行き来してはその違いを楽しんでいたように思います」

仲市さんが考える、SPEYBURNが似合う風景がこちら。苔むした森のなか、シカや動物たちが姿を現す……そんなのどかな山歩きのワンシーン。

仲市さんが考える、SPEYBURNが似合う風景がこちら。苔むした森のなか、シカや動物たちが姿を現す……そんなのどかな山歩きのワンシーン。

大人になってバーテンディングに熱中し、山に行くことを忘れた時期もありましたが、仲市さんが“師匠”と崇める常連客が、再び山へ導いてくれたといいます。

「当時は『常連さんの安らぎの場になれば』との思いから、365日ほぼ無休で店を開けていましたが、いつの間にか自分自身が疲弊していたんですね。

その方と久々に山に出かけ、土や落ち葉の上を歩く感触を思い出したことで、自分の感覚や感性が消耗していることに気がつきました。

以来、情報過多の都会の日常に感覚が鈍化してきたら、山へ出かけてリセット。そこでセンサーを研ぎ澄ませ、また街に戻ってくる。そんな行き来を繰り返しています」

自然のなかで心と身体を解き放つひととき、仲市さんの荷物に欠かせないのは、行き先の自然とリンクするようなウイスキー。

荒涼とした岩山、深い渓谷のあるエリア、緑ゆたかな森のなか……、目的地に合わせてセレクトしたウイスキーをスキットルに入れて持ち歩きます。

仲市流SPEYBURNのおいしい飲み方を、ロックグラスで提案。ぜひ山のなかでお試しください!

仲市流SPEYBURNのおいしい飲み方を、ロックグラスで提案。ぜひ山のなかでお試しください!

スペイ川のほとりで造られるSPEYBURNは、苔むした静寂の森のなかで飲みたいウイスキーだとか。飲む時のコツを伺いました。

「口の開いたロックグラスにSPEYBURNを注ぎ、グラスの内側を軽くリンスしてウイスキーの膜を作ります。そのうえで1.5倍量の冷たい水を注ぐ。

水と空気にふれることでウイスキーの緊張がほどけ、いろいろな表情が現れてきますから、その表情の移り変わりをのんびり楽しみます。

口に含み、舌にウイスキーをなじませながら、そこを通り抜ける風に香りや余韻を感じる……僕にとって最高にチルな飲み方です」


6人6様のスタイルで楽しむSPEYBURNのあるオフシーン。明るくてなめらかな口当たりのSPEYBURNがあれば、オフのひとときがさらに充実するはずです。

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